昆虫大学リポートその4(18日編)

18日は、前日とうってかわって晴天でした。
お客さんもたくさん来てくれそう。品薄になりそうだったので、会場で増産すべくアリ柄のハンコを持ち込みました。
こちらは新商品の木製クリップ。昆大前夜に思いついた急拵えの品なので、価格は控えめです。

お客さんも大勢来てくださり、隣のオオゴマダラも張り切って(?)次々と羽化します。サイケデリックな外見の幼虫に、皆さま黄色い悲鳴を上げていました。
黄色くない悲鳴もあったかも。


お客さんを見てると、昆虫柄の服やアクセサリーをした人が少なからずいるのに気付きます。
アリ柄のシャツにチョウ柄のスカート、バッグにも昆虫を象ったチャームがきらり。
みんな虫が好きなんだなあ…。
そういった人の大半が、インセクトフェアなどの標本即売会の客層とは異なっているのも印象的でした。

インセクトフェアは9割くらいが中年男性なのに対し、昆虫大学は20〜30代が中心で、女子が4割近くいた気がします。
これがアートだけの催しだったら女子率はもっと高いのでしょうが、サイエンス側の展示・講演もごった煮で入っているため、いかにも『虫屋』な人もけっこういました。
なんで判るかというと、客層によって売れる商品がかなり異なったからで、かなり勉強になりました。
おーざっぱにいうと、女子は幼虫が好き、虫屋は稀少種が好き。


さて、2時からは講演会/ワークショップの時間です。
あらかじめ、のそ子さんに材料を分けて欲しいとお願いし、自分の席でフェルト幼虫作りに参加しました。
…作業してると接客がオロソカになりますね…。この時間帯に来て下さった方々、申し訳ありませんでした。
やむなく幼虫作りは断念し、後日仕上げることに。せっかくなので、ちゃんと本物の画像と見比べながら作りました。脚の先はボンドを擦り込んで固めてます。

ムチムチカブトムチー!

私は自分のブースでこっそり幼虫を拵えてましたが、ふとワークショップのブースを見たら、出展者でフェルト作家の頓服パラ子さんが座ってるのを発見。

パラ子さん「いや昨日ね、丸山先生がすごい上手に幼虫作ってたから、これはプロとして黙ってられないと思って」
ひよまめ「その気持ち、すごくよくわかります…」

その丸山先生ですが、このワークショップを機にフェルト作りにハマり、すでに初心者と思えないクオリティのカピパラを製作しています。
考えてみれば、丸山さんは2mmの虫を解剖する器用さの持ち主なわけで、商売敵としては最悪の部類かもしれません。今後の展開が楽しみです。


そんなこんなで日が暮れて、昆虫大学は無事に終わりました。
もうね、全然展示を見られなかった! 悔しい!
メレ子さん、また来年もやってくださいよ。
メレ子さん「毎年はムリ…。今回も、仕事中(眠気で)意識がしょっちゅう飛んでて」
ああ、お疲れ様です…。



最後に。
素敵なものをいただきました。

『昆虫大学』の会場入口に飾ってあったレリーフです。
これは、バッタ博士がモーリタニアの職人さんに作ってもらったもの。
メレ子さん&前野さんに感謝を…と思っていたら、前野さんが「盗聴器を仕掛けた」云々言いだしたので、メレ子さんにのみ深く御礼申し上げます。

作って下さった職人さんにも、心から謝意を表します。
コノハムシなどご存知ないだろうに、見事な彫刻!


『昆虫大学』、非常に楽しかったです。またこんなイベントが開催されればと思います。
出展者&スタッフの皆様お疲れ様でした。そして、来場者の皆様ありがとうございました。


あとは、いまだに夢にやたら虫が出てきたり、在庫が足りないとうなされるのが何とかなれば御の字なのですが…。