招かれざる客

最近になってイモムシの可愛さに目覚めたらしき夫が、ウスタビガの幼虫を拾ってきました。
体の上半分が鮮やかな黄緑色で下半分が緑、境目に水色の粒々があるという、面白い色合いのイモムシです。
しかも鳴きます。…一般的には。
普通は触ると「キュウッ」と子ども用サンダルみたいな音を出すのですが、この個体はよほど我慢強いのか、めったに鳴かなくてつまらないです。

いそはえとり「そのかわり、捕獲した時には醤油みたいな液体を口から大量に吐き出しました」
ひよまめ「最悪だ」

そんな女子力の低い幼虫(男子かもしれないけど)のために、段ボールハウスを作ってやりました。
前面はビニール張り。繭を作るときの足場になるように、天井付近には竹串をはしご状に並べた棚を設置しました。


(右下のザルでは、ヒメシロコブゾウムシを飼ってます)


クリの木にいたそうですが、クヌギの葉ももりもり食べます。

その食草を交換したとき、ビニールの表面に水滴のようなものが散っているのに気付きました。

これ、クヌギの葉についてきたアブラムシの仕業です。
枝葉から樹液を吸ったアブラムシは、過剰な糖分をおしりから排出するのですが、てっきり垂れ流しているのかと思ったら、こんな風にスプレー状に飛ばすんですね。


この時期のクヌギやコナラ類は、アブラムシの甘露で葉っぱがべたべたしています。想像よりも甘いので、勇気のある方は舐めてみてください。