独キノコ

ドイツ遊学中の友人「又旅団」から誕生日プレゼントが届きました。
左から、野菜にかけるバターソース、ソーセージなどの肉料理にかけるトマトカレー味のソース、キノコ入りクリームスープの素。全て粉末です。

スープに使われているキノコは"Pfifferling"というのですが、又旅団いわく"pfiff"はドイツ語で「口笛」の意味なんだそうです。
名前の由来は不明ですが、日本でいうところの『舞茸(舞いあがるほどおいしい)』的な扱いなんでしょうか。ヨーロッパではメジャーなキノコのようです。


さっそく作ってみました。
パッケージには「500mlの水を入れて煮込め」と書いてある(気がするけど当然読めない)のですが、適当に牛乳を入れたりマッシュルームを追加したりしました。
おいしかったです。ただ、濃厚なキノコ臭はマッシュルームのせいかも…。まだ半分くらい残ってるので、今度パッケージに載ってる「ジャガイモのクリーム煮(たぶん)」に挑戦しようと思います。


そういえば、冬に彼女からドイツの図鑑を貰ったのを思い出し、このキノコが載っているか見てみました。
"PELANZEN UND TIERE Ein Naturführer"。直訳すると『動物と植物 自然ガイドブック』です。


キノコは植物ではないけれど、菌類も最初の方に載っていました。


……。
さっぱり読めません。


結局ネットと日本の図鑑で調べました。
和名は「アンズタケ」。ほのかにアプリコット臭がするそうで、一度かいでみたいところ。
フランス料理店に行けば、『ジロール』の名でお目にかかれるらしいです。
菌根菌(植物と共生する菌)のため栽培は困難ですが、日本にも自生しています。卵料理やクリームとは相性がいい一方、和食には向いていないため、日本ではあまり食用にされないのだとか。

図鑑によっては「有毒」とも書いてありました。アンズタケに限ったことではありませんが、食べ過ぎると中毒をおこす可能性があるようです。
また、似たような毒キノコがあったり他の種と混同されてたりするようで、キノコの世界はややこしいですね。