ボロ市にて

たまたま私も夫も仕事が休みだったので、世田谷のボロ市に行ってきました。予想通り寒く、予想通り混んでいて、予想通りガラス壜ばかり買ってしまいました。
今年に入ってから、ビンの話題が続いてますね…。


不用品を二束三文で売る店からアンティークを扱う店まで、様々な露店が軒を連ねています。スリも多発するようで、櫓に乗ったおまわりさんが上から監視していました。
   


最初の無駄使いは「戸田病院」の薬瓶。500円也。後ろの真空管にも惹かれるものがありましたが、買うのは思いとどまりました。
   


きれいな青いビンを見つけたので、熱心に見ていたら「300円でいいよ」と店のおばちゃんに言われたので即決。帰宅後に調べたら、どうやら19世紀後半〜20世紀初頭のイギリスの薬ビンのようです。…え、100年前?
   
エンボスで「NOT TO BE TAKEN」(内服禁止)の表記がありました。3.3cm×5.8cm×15.2cm。


直径3cm、高さ3.7cmの小壜が3つ。大正時代のものだそうです。本日の白眉。
   
染め粉(染料)の壜のデッドストックで、ガラス工場から出荷されなかったためフタがありません。


「都式」と書かれたビーカーが二つ。骨董屋のガラクタ箱に、無造作に転がってました。透明な方の上部には、右から左に「釜ノ湯ハ此ノ線迄ヲ定量トス」と書いてあります。茶色いビーカーには反対側に目盛りあり。なんだか気になるので買いました。
   
正体は戦前の医療器具「吸入器」の付属品のようです。アルコールランプで水や薬品を加熱し、出てきた蒸気を吸入するというもの。エーザイ株式会社のサイトに説明があったのでリンク貼ります。「都式」というのが具体的にどんな構造なのかは解らず仕舞いでしたが、まれにネットオークションに出されるようです。


同じ店で買ったのが、ミカン水のボトル。昨日のブログにもちょっと書いた、戦後に消えてしまった飲料です。
   

高さ17.3cmと、昨日のラムネ壜よりかなり大きいです。というかこれが標準なのかも。
底を見ると、造形の適当さがよくわかります。中央の模様はエンボスではなく、ビンを作るときにできてしまった傷です。



このほか目薬瓶も二つ購入しましたが、こちらは夫のブログで紹介します。彼は目薬瓶のコレクターになるそうですよ。ディスプレイする場所を用意しなきゃね。