粘菌アクセサリー

取り扱いが難しそうだと思って手を出しかねていた2液式のレジン(樹脂)に、とうとう挑戦してみました。

案ずるより産むがやすし、ですね。配合割合を間違えると固まらないレジンですが、ちゃんとうまくいきました。
UVレジン(紫外線硬化樹脂)より透明度が高く、粘度が低いので気泡ができにくいです。一方で、少量の樹脂しか使わない工作ではUVレジンの方が扱いやすいので、うまく使い分けられるようになれば、いろんなものが作れそう。


さて、記念すべき1作目はこちら。
変形菌(粘菌とも)モチーフのチョーカーです。
初っ端からマニアック。

背後に入れた金色の網状物質は、プレゼントのラッピングに使われていたもの。
金属枠は百円均一で手に入れました。直径3cm×厚さ8mm。何でも売ってますね。


変形菌というのは、昔は菌類の一種と思われていたグループで、アメーバ状になって移動したり(変形体)キノコみたいに変身して胞子を飛ばしたり(子実体)する、不思議な生物です。
風の谷のナウシカ』の漫画版に出てきた粘菌は数十メートルありましたが、実際の子実体は数ミリ程度と、おそろしく目立ちません。
実を言うと、私も最近本で読んで興味を持ったので、実物には全然注意を払っていませんでした。目にはしているはずなんですが…。

今回のはダテコムラサキホコリという変形菌の写真を見ながら作りました。
この種は、柄に膜が張るのが同定ポイントらしいので、着色した木工用ボンドで表現してみたのですが、レジンで封入したら色味が変わってしまいました。このへんは試行錯誤して改善するしかなさそうです。


ついでに粘菌の作り方もご紹介。
作る過程を並べてみました。

左から、
 ①Tピンにビーズを通す
 ②接着剤(セメダイン系)で覆う
 ③表面が乾いたら、マニキュア(銀色)を塗る
 ④内側が乾く前に、指でつまんでシワを寄せる
 ⑤アクリル絵具で着色する

ってな感じで成形します。ビーズの形やマニキュアの色、④の過程などを加減すれば、いろんな種が作れるはず。


おまけ。
図にのってタマジクホコリも作りました。子嚢の直径6mm。
柄はつまようじの先っぽです。

わりとリアルにできたと思うのですが、写真がネットに転がってないので比較できないというオチ。
柄をつけ直してルリホコリに変えた方が似てるかな…。