CARBONPENCIL

先日、バッタ博士とメールのやりとりをしていた時のこと。コーナーカッター(名刺などの紙のカドを丸くする道具)を持っていると言ったら、「ひよまめさんは工場に住んでいるのですか?」と聞かれてしまいました。
そのときは「いや、手仕事をしてる割には工具は持ってないですよ。あるもので何とかしてます」なんて返信をしたのですが、もしかしたら嘘をついたかもしれません。

意外とあるわ、変な道具。


そんな中でも、もっとも使う道具のひとつがこれです。
数年前に、大学の先輩から頂いた古道具。

ガラスペンに似ていますが、インクを含ませるための溝がありません。
中空になっていて、「CARBONPENCIL」と書かれた紙が封入されています。
これはカーボン紙の上からなぞって使う、複写専用のペンです。


このペン、紙に折り目をつけるのにすごく便利です。

以前は裁縫用のヘラを使っていましたが、プラスティック製だったため擦り減ってしまいました。目打ちだと尖りすぎて紙を傷つけてしまうし、インクの出ないボールペンだと、何かの拍子に「うっかり」インクが出てしまいそうで商品作りには使えません。

実はこのペン、ハードワークに耐えかねて、先が欠けてしまったことがありました。代用を探したものの見つからなかったので、ガスコンロで先をあぶり、修復して使っています。
次に欠けたら引退せざるを得ないので、それまでに後継者をみつけないと。

当店のkami-bagやブックカバーは、この子の活躍により出来上がります。