被災ビン追悼式

不穏なニュースばかりで焦燥感かきたてられる今日この頃ですが、私たちにできる最善は「普段通りに生活すること」だと思います。
被災地の方々が少ない物資を分け合って生活しているのに、住む家のある我々が買いだめしてどうするんですか! みっともない!


……ふう。言いたいこと言ったので、予定通り割れたビンの追悼式をとり行います。
今回の地震で、頂き物のビンが複数壊れてしまいました。プレゼントしてくださった皆様に深くお詫び申し上げます。すみません!
棚に落下防止用のワイヤーでも張っておけば…いや無理。あの揺れで棚ごと倒れなかっただけよかったです。




輪番停電の時間も近づいてきたので、手短にご紹介します。
1本目。先日うちに来たばかりの、じゅじゅちゃんから頂いた薬ビン。ボトルの首が斜めについていて、非常にかわいらしい形をしていたのですが、粉砕してしまいました。



2本目。こちらは大学の先輩である新井さん夫婦からいただいた『鉄道診療所』の薬ビン。ブログで紹介しようとした矢先の出来事でした。脇腹を損傷です。
夫ブログで紹介済みの両口式目薬ビンは、別の場所に保管してあり無事でした。



3本目。骨董市で購入した明治時代(と店主が言っていた)の目薬ビン。ラベルには右から左に『点眼水』と朱書きしてあります。ブログの記事にする機会がありませんでした…。
帰宅して、最初に目に飛び込んできたのがこの破片でした。もう泣きたい。
写真を撮ったあと、首の部分らしき破片も見つかりました。



4本目。青い目薬ビン。無銘ではありますが、コバルトブルーのビンは無条件に大好きなのでショックです。
底の隅っこが欠けちゃいました。



5本目。白粉のビン。この容器、ブラックライトを当てるとレモン色に光ります。かなり分厚いガラスだったにもかかわらず、口が欠けてしまいました。



6本目&7本目。神社で見つけた小さなビン2本。おそらく縁日の屋台で使われた食紅の容器かと思われます。あわあわで、私のお気に入りだったのに…。
このビンは、手作りのショーケース(?)に入れて飾っていたのですが、その小箱ごと落下して割れました。ガラスの破片にまみれたこのケースもゴミ箱行きです。



8本目。市内の空き地で見つけた「ワカナヤギ」のビン。幸いというか部分的な損傷だったので、接着剤でくっつけました。うーん、パーツが足りない。



9本目。星製薬の下痢止め。個人的に一番ショックです。
というのも、このビンが我々夫婦が本格的にビンを集めるきっかけだったから。海辺で昆虫採集をしていた時、たまたま夫が見つけました。



10本目。1月に干潟で見つけた『めぐすり金華水』のびん。数十年、もしかしたら百年近くも木の根本に転がっていたのに、その末路がこれとは…。
夫がこのビンを見つけた時のことはよく覚えています。採集の帰り道、ふらふらと夫が茂みに入っていったかと思うとコレを拾ってきたのです。まるで魅入られたようでした。ビン神さまに呼ばれた?
せっかく呼んでくれたのに、ごめんよ。


11本目。『ヨクイタミナヲル 痛治薬』のビン。激しく粉砕しましたが、割れた状態の写真は残っておりません。なぜなら…


復元したから!


   


もちろん他のビンたちも!


   


復元しきれてないけど! 一日かけて、接着剤で貼りました。


   


以上、今回の地震による被害者は11名でした。もしかしたらひびの入ったビンがほかにもいるかもしれませんが…。
数十年たったら、お茶でもすすりつつ「昔はこんなこともあったねえ」などど語り合いたいものです。