かわいこちゃん

いつもの拾いものポイントから少し離れた、河口で見つけたクリーム壜。直径47mm×高さ52mmのガラス製。側面のフリルがかわいかったので持ち帰りました。


   


拾った時は気付かなかったのですが、帰宅後に『硝子壜の残像』展の図録を見ていたら、同じデザインの壜が載っていました。モンココ洗粉本舗が昭和22年に発売した『モンココポオ』がそれです。


モンココ洗粉本舗は、詩人の金子光晴実妹(河野捨子)が創業した化粧品会社で、その宣伝や商品デザインには金子本人も関わっていたそうです。この壜も、もしかしたら彼がデザインしたのでしょうか。


ただ、図録に載っているのはすべて透明な壜で、乳白ガラスのものはないんですよね…。サイズも図録の方が小さいし(フタ付きで51mm×45mm)。製造された年代が違うのか、それとも他メーカーの類似品? 拾った壜にはラベルやフタが付いていないので、永遠の謎になりそうです。
モン・ココ(MON COCO)はフランス語で「わたしのかわいこちゃん」を意味するそうです。名前も可愛いですね。