調べものの森で迷子


先日の浜歩きで夫が拾ったナゾの薬瓶。正面に虎のマーク、側面には「虎標清快水」「CHINKAWHITE」とエンボスされています。サイズは約4cm×2cm×10cm。


「虎印」ではなく「虎標」なのがひっかかり、帰って調べたところ、やはり中国の製薬会社のものでした。このあたりは海外からの漂着物は少ないので、おそらく輸入品が国内で捨てられたのでしょう。


「虎標」はあのタイガーバーム(メントール系の軟膏)を作ったメーカー「永安堂」のロゴでした。…というところまでは分かったのですが、肝心の「清快水」がどんな商品だったのか、さっぱりわかりません。塗り薬なのか飲み薬なのかも不明です。


インターネットで検索しても、ヒットするのは中国語のサイトばかり。字面から推測すると、1924年に胡文虎(永安堂創業者)により「万金油」「頭痛粉」「八卦丹」とともに発売された模様です。万金油はタイガーバームのこと。


近所の図書館にもレファレンス依頼をしてみましたが、現在は生産されていないとしか判明しませんでした。ううむ。


「この薬、昔じいちゃんが使ってた!」という記憶のある方、募集中です。


2010/5/11追記:これの正体は9/3の記事を、関連記事は9/4を参照ください。