かつての海で浜乞食
グミが固まるのを待つ間、暇つぶしに化石採りに行ってました。
我ながらナイスな選択です。
前回、化石を採りに行ったのは去年の6月、あのときは蚊の猛攻にやられ、生い茂る雑草に阻まれましたが、今回はさほど苦労せずに済みました。
さて、どこで化石が採集できるのかというと、…道端です。
ここは花見川沿いのサイクリングコース。
砂利道の脇を注意して歩くと、貝殻の破片が落ちているのが目に留まります。
写真中央をアップしてみましょう。白色がまぶしい!
道の端っこに自転車を停め、木の茂る傾斜に踏み込めば、割れていない貝化石も転がっています。化石に混じってカタツムリの殻も落ちていて、まぎらわしいことこの上ありません。
ほどなく、目的のものを発見。前回は見つけられなかったカシパンウニの化石です。
目が慣れてくると、いたるところウニだらけ。拾い飽きたところで下流に向かいます。
『おしゃべりな貝―拾って学ぶ海辺の環境史』によると、川底の浚渫泥を積み上げた場所があって、そこで縄文時代の貝が採れるのだとか。
そのポイント自体は工事が進んで無くなっていたのですが(「危険! 関係者以外立入禁止!」と書かれた看板のあたりがポイントだったのだろうと推測)、その周辺の道端で貝を拾うことができました。
こちらの巻き貝には色が残っています。
持ち帰った貝化石を洗って並べてみました。
こちらは木下層(13万年くらい前)の化石。
カシパンウニについた砂は、擦っても落ちませんでした。
左の大きな二枚貝はバカカイでしょうか。中央の丸っこい二枚貝は、前回も拾ったタマキガイですね。
あとツメタガイみたいな巻貝とバイみたいな巻貝とヤツシロガイみたいな巻貝の破片と…。
貝の名前は相変わらずわかりません!
こちらは縄文海新期(6千年くらい前)の貝。
二枚貝はハイガイとマガキっぽいです。巻貝はイボウミニナかと思いますが、でこぼこの少ない巻貝は別種…? やっぱりわからないです。
あまり砂が付着していないウニをアップで撮ってみました。
現生のウニと区別つきませんね。
じきに蚊と雑草のパラダイスになってしまうので、化石採りはまた来年。