オッサン

昨日、友人らと国立新美術館まで『モダン・アート、アメリカ』展を観に行ってきました。
フィリップス・コレクションの中から、19世紀末から第二次世界大戦あたりまでのアメリカ美術を紹介するというもの。
ヨーロッパ美術の模倣からアメリカ独自の表現に転換しはじめる、20世紀前半あたりの絵が好みでした。
美しい風景画ではなく路地裏の住民たちに焦点を当てた画家たちのことは、当時「ゴミ箱派(アッシュカン・スクール)」と呼ばれたらしいです。酷い名前。


で、ミュージアムショップでオッサン柄のピンバッジを買いました。
このオッサンは、ゴミ箱派の代表作家であるエドワード・ホッパーの『日曜日』という絵に描かれている人物です。
本来は、ひと気のない商店前の舗道に座り込み、憮然と葉巻を咥えている絵なんですが、オッサンだけトリミングされて売り場に並べられると妙にシュール。

   

美術館では「ホッパーくん」とか愛称をつけられてましたが…。
別にいいじゃん、名もなきオッサンで。