真夏のビーチコーミング

先週、炎天下でのビーチコーミングを敢行してきましたが、残念ながら収穫はそれほどありませんでした。

全体的に漂着物が少ない感じです。もしかしたら、津波(といっても、ここは東京湾内なので、たいした波は来ていないハズですが)にさらわれたのか、あるいは逆に砂泥が堆積してしまったのかもしれません。


それでも念入りに見て歩けば、貝殻に交じってビン発見。
   


こちらは両口式目薬ビンが埋もれています。
   


枯れた葦原の跡からもコンニチワ。
   



持ち帰って洗いました。
まずは薬ビン系3種類。サイズは左から、5.8cm、6.2cm、7.5cm。
   
左の透明ボトルは、一枚目の写真と同一です。
中央の茶色ビンは底に「20」とエンボスあり。
右の薬ビンはネジ式のフタです。プラスチック瓶に置き換わる寸前の時代のものなんでしょうね。


化粧水系3種類。左から9.9cm、9.1cm、12cm。
   
左のビンみたいに口が小さいものは洗うのに難儀します。
中央は美容液か薬ビンか悩むところ。ラベルかエンボスがないと区別できません。
一番右のコバルトブルーのビンは、どこか見覚えが…。今は亡き「通勤途中のハケ」で、最後に出土したビンと同じものです。


オキシフルのビン。高さ11cm。
   
かつてmaroneさんがビーチコーミングで拾ったのと同じっぽいです。でも、こちらは随分と淡い茶色。底には、菱形の内側に「S」という記号と、「82」のナンバリングがあります。
肩には、「オキシフル OXYFULL」のエンボスがぐるりと付いています。


最大の収穫は「ホーカー液」のビン。高さ9.5cm。
   
サンドブラストされて、ざらざらです。表には「ホーカー液」、裏には「堀越」、底は「3」のエンボスがあります。

それにしても、文字のレイアウトが凄いです。なぜ「液」の字だけ右下に配置したのだろう…。

ホーカー液は、堀越嘉太郎商店が大正のはじめに販売していた化粧水のようです。当時の新聞広告を見る限り、特に女性用というわけではなく、ヒゲ剃り後やアセモ防止にも使われていた模様。



なんだかんだ言って、けっこう拾いました。ディギングや骨董市巡りとは違った楽しさがあって良いです。
今度いく時は曇りだといいなあ。長袖を着ていたら、手の甲が半分だけ日焼けしてしまい、情けない手になってしまいました。