私の耳は貝の殻
図書館に行ったら、ゲッチョ先生の新刊が配架されていました。
- 作者: 盛口満
- 出版社/メーカー: 八坂書房
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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地図を調べてみると、なんとか自転車で行ける範囲内です。
梅雨時で川が増水してる可能性もありましたが、試しにチャリンコ漕いできました。
川沿いのサイクリングロードを超のろのろ運転しながら、貝を求めてさまよいます。
毎度のことながら不審者、そして通行人に迷惑。
増水はしていませんでしたが、雑草が生い茂っていて地面はほとんど見えませんでした。やっぱこういうのは冬にやるべきですね。
それでも、道のすみっこに目をやれば、白いものが点々と落ちています。
こちらが、携帯で撮った地面の様子。
「貝化石」と聞いて、岩の中に貝が埋まっているのを想像してしまった方、期待ハズレですみません。
砂っぽい地面に、貝の破片がばらばらと落ちています。
『おしゃべりな貝』によれば、このへんは10万年ほど前の地層だそうです。
もうちょっと下流に行くと、縄文時代(6000年前)の地層もあるようですが、今回はその手前で引き返しました。
ってかゲッチョ先生、駅から相当あるんですけど、何キロ歩いたんですか…?
収穫品はこんな感じ。いやあ全然同定できません。
最初に拾ったのは、細かい横筋の入った左上の破片。厚みが4mmほどもあり、ビノスガイかと思われます。
その右はサルボウガイの仲間でしょうか。『おしゃべりな貝』に載ってるハイガイに似ていますが、それよりも放射肋が多いです(29本くらい)。
その下の丸っこい二枚貝はタマキガイだかエゾタマキガイだか。穴が開いているところをみると、この時代もツメタガイが猛威をふるってたみたいですね。
できればカシパンウニが拾いたかったのですが、残念ながら出会えませんでした。雑草が枯れる時期になったら、再チャレンジしようかとおもいます。
ひよまめ「次回はいそはえとりさんも一緒にいかが?」
いそはえとり「更新世は興味ないからいいや。だって…普通の貝殻だし」
まあ、ね。
10万年程度では、現生のものと大して差がないのが凄いです。さすが貝。
追記:2011年7月27日
先日、「横須賀のTK」様にお会いした際、この貝を同定していただいたきました。ありがとうございます!
以下に、名前を載せておきます。
①ウチムラサキ ②サルボウガイ ③⑥マツヤマワスレ
④ザルガイ ⑤⑮タマキガイ ⑦⑯アサリ
⑧シマワスレ ⑨ベンケイガイ ⑩⑪コギツネガイ
⑫オオノガイ ⑬ハマグリ? ⑭⑱ヤツシロガイ
⑰イタヤガイ ⑲⑳マガキ