ぐだぐだ木皿づくり講座:仕上げ編
(※この「木皿づくり講座」は9月29日からの連載です)
今日はいい天気ですね。庭先orベランダに椅子を持ち出して、蚊に刺されつつ皿にやすりがけをしましょう。
屋内でやると粉塵が飛び散るので覚悟してください。
彫り終わった皿に#120程度のサンドペーパーをかけます。
要らない木端にサンドペーパーを巻きつけてこすると、力が入れやすくて効率的。内側のカーブには、木端ではなく消しゴムに巻くと、うまくフィットします。
…と、ここで問題発生。
「なんか形に納得いかない…」
いまさらかい!
今までの作業が無駄になると思うと、さすがに逡巡しますが…。
やりなおしましたとも。
再び彫って、サンドペーパーをかけ直したのがこちら。やすりは40分くらい粘りました。
上の写真と見比べると、木目の柄が違うのが判るかと思います。ちょびっと深くなりました。
昨日の写真と比べれば、ほら。
エッジが際立つデザインにしました。
半日ロスしましたが、今度は満足。手に馴染むかたちです。
次に、#120のやすりがけでついた細かいキズを、#240のサンドペーパーで落とします。
この時、木の繊維と平行方向にサンドペーパーを動かすのがポイント。木目と垂直に動かすと、かえってスリ傷が目立ちます。
さらにツルツルにしたければ、#400ぐらいのサンドペーパーも使いましょう。やるかどうかは、木の材質と自分の根性に相談してください。
※10月17日追記:小物入れにする場合は荒目のサンドペーパーでもかまいませんが、食器として使うなら、#400でしっかり磨いてください。でないと、洗ったときにガサガサに毛羽立ってしまいます。
仕上げはオイルフィニッシュ(塗装)です。
用意するものは、生クルミをひとかけ。これでも多いくらいです。
これを適当な布につつんでつぶし、でてきた油で木皿を拭きます。
ふきふき。意外なほど油がでてきます。高カロリーなのも納得。
全体に塗ったら、乾いた布で磨いて完成!
ホオは他の木材より灰色っぽい、独特の色合いがあります。油が沁みて、色味が少し強調されました。
木の器は、使いこむことでさらに風合いが変化します。
洗ったりするうちに油が抜けてガサガサになってきたら、ふたたびクルミで磨いてください。
これにて講座終了。おつかれさまでした。
もうちょい真面目に作りたい方のために、参考書をご案内。
自己流で彫ったあとにこの本を読んで、本気でいろいろやりたくなりました。
木でつくる小さな食器―バターナイフ、スプーン、れんげにパン皿……はじめてでもやさしく作れる14レッスン
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