インク壜のフタについて考察してみる

以前、とある畑の脇で拾ったパイロットインキの2オンス壜。口の部分をみると、ネジ式ではなくコルク栓(またはゴム)が嵌まっていたようです。


パイロットミュージアムに問い合わせたところ、どうやら昭和2年発売の「普及型」と呼ばれる壜のようです。価格は20銭。ほかに6オンス(50銭)と24オンス(2円50銭)があり、ミュージアムには6オンス壜が展示してあります。


   


ところでインク壜のフタがネジ式になったのはいつごろなのでしょうか。
当時の新聞広告を調べてみたら、昭和15年に載った広告では、すでにネジのフタがついていました。また、昭和7年に発売された流線型のインク壜もネジです。
この前後の広告も片っぱしから調べましたが、イラストが小さかったり印刷が荒かったりで、ネジかどうかは不明。


ということで、この壜は昭和1ケタ台の代物? と推測しました。
古いわりに気泡も歪みもなく、きれいな造形です。