Kami-bagの納品は終わりましたが、消しゴムはんこのお仕事があるので、プチ繁忙期は続いています。
特に、ハンコの持ち手となる木片のカットとやすりがけは、晴れてるうちに屋外で済ませたいものです。


今回の持ち手には栂を使う予定。『栂』って漢字の読みをいつも忘れて、そのたびに調べなおす因縁の材でもあります。
確か2文字で針葉樹で…そうそうツガでした。


さて、下の木片は、どちらがツガでしょうか?


   


答えは「両方とも」。同じ材でも、丸太のどの部分をカットするかでずいぶん異なるようです。どんな違いがあるか調べてみました。


板には「柾目」と「板目」があります。
柾目は年輪に対して直角に切りだした面のこと。写真左側の木片がそれです。年輪が細かく、縦にまっすぐ入るのが特徴。
対して板目は年輪に沿って切りだした面。右側の木片のように年輪の幅が広く、不規則な模様がうまれます。
また、幹の中心部は赤っぽく(樹種によって色が違います)、外側は白いのだとか。


材のどの部分を使うかで、板の反りやすさや乾燥時のひび割れ、腐りやすさが異なるようですが、今回使うのは木端なのであまり関係ありません。見た目を重視し、右側の木材を使おうと思います。