ミヒャエル・エンデ

母からの手紙に「エンデ『鏡のなかの鏡』、うちにあると思うけど送る?」とありました。いや、ちょうど図書館で借りたところでございます。


この本を初めて読んだのは高校生のとき。試験勉強の息抜きに、姉の本棚から(勝手に)拝借して、…後悔しました。勉強が手につかない!
夢製の翼をつけた青年、魚の目をした男、老いた乳児の顔をもつ道化師。シュールな30の短編はそれぞれ独立した話ですが、思わぬところで景色が繋がっていて、まさに迷宮のような構造になっています。夏目漱石夢十夜』を難解かつ広大にした感じ。いまだに主題を理解できたとは思えません。


これを読んだ後に『はてしない物語』などを読み返すと、また別の側面が見えるのだろうと思います。うーん、長い読書散歩になりそう。