『紙とコスト』

図書館で面白い本を見つけたのでご紹介。

紙とコスト―COST:VALUE

紙とコスト―COST:VALUE

食品パッケージや図書などに使われる紙を、コストの面から捉えた本です。


例えば祝儀袋。販売価格の40%を紙代に割いています。高級な祝儀袋には檀紙という和紙を使っていますが、これをコストのかからないクラフト紙(紙袋の紙)に変えるとどうなるか、この本では写真入りで説明していて一目瞭然。
安っぽい上に折り目がたるんでしまい、なんとも見栄えが悪くなるとわかります。「この紙でないといけない」理由がちゃんとあるのですね。


また、卵ケースのコストと利便性を紙とプラスチックで比較していたり、「チョコボール」のくちばし付きパッケージの変遷が載っていたり、写真を見るだけでも面白いです。
特に商品パッケージに対する企業の戦略には、ただただ感心してしまいます。


紙は身近で扱いやすい素材なので、私もよく工作に使います。紙の特長を生かして、もっと効果的に紙を使えるようになりたいと本書を読んで思いました。
ああ、ペーパークラフトやりたい。