くらべてみよう

手作りはんこブームのおかげで、最近は様々なハンコ用消しゴムが販売されています。そこで、細かい柄にはどの印材が適しているのか、固めの消しゴムを中心に比べてみました。1cm角のアゲハチョウ柄で対照実験です。


見た目は大差ないですね。


比較してわかったのですが、彫りやすさと固さには、あまり関係がないようです。ただ、弾力が強いと彫りにくいのは確か。「ゼリーより寒天のほうが型抜きしやすい」というとイメージしやすいでしょうか? 一緒ですか。
下記は感想です。私の評価はD>C>A>B。人によって違うと思います。


A:はんけしくん(ヒノデワシ株式会社)
最もスタンダードなハンコ用消しゴム。彫りやすいように普通の消しゴムよりは固めだが、触角のように飛び出した部分は彫りにくい。


B:はんけしくん かため(ヒノデワシ株式会社)
彫った跡が分かるよう、表面に塗料が印刷してある。そのため表面に細かい気泡が浮いているが、インクののりに影響はない模様。削りかすが塗装面にくっついて少し困った。意外にも、彫りやすさはAとあまり変わらない。


C:かため ほるナビ(株式会社シード)
彫った跡がわかるよう、消しゴムが2層になっている(印刷ではない)。黒い部分はざらざらした触感で、「はんけしくん」シリーズに比べ弾力がない。彫り跡が白っぽく目立つので、商品に使う場合は凹面にも気を遣う必要がありそう。


D:てん刻消しゴム印
今回試した中で最も固く、弾力がない。半透明で刃先が見える一方、彫った部分が少し見づらい。下絵の鉛筆やインクが落ちやすいのは利点というか欠点というか。商品には向いていると思う。


最後に耐久性ですが、これはまだわかりません。予想では「固くて弾力がある」ものほど欠けにくいはず。とはいえ材質が違うので、何年か使ってみないと判断しかねます。以上、実験と考察でした。


余談というか広告ですが、ただいま「まろね」で販売中のポケットティッシュカバーを購入すると、もれなくアゲハチョウはんこがついてきます。今回の比較を思いついたのは納入後ですが、図らずも商品に適した材質のもの(てん刻消しゴム印)を使用していました。よかったよかった。
でも、この印材はてん刻(石の印鑑)を模した商品なので、印鑑サイズ(最大で18mm×18mm×40mm)しか売ってません…。せめて名刺サイズがあればいいのに。ヒノデワシさん、無理ですか?