植物性のおしり

私の品を委託販売していただいている海福雑貨さんでは、ただいま『おしり展』なるものを開催しています。いろんな作家さんが「おしり」をモチーフにした作品を展示するという、なんというか、まあ、その、なんかすごい企画です。マニアックな特集かと思いきや毎回盛況で、今年で3回目です。
今回、私も参加いたしました。


ひよこまめ雑貨店らしい「おしり」はどんなものかと考えた結果、こうなりました。

おしりみたいな形の多肉植物をモチーフにしたマッチ箱です。
大丈夫、主催者のまみさん(海福雑貨のスタッフです)に「メセン(ハマミズナ科多肉植物の総称)はおしりに入りますか?」と確認をとりました。メセンはおしりだそうです。繰り返します、メセンは尻です。

表には「銀光玉」という品種名で知られるGibbaeum heathiiを、裏面にはConophytum pearsoniiを配しました。
赤・黒・黄の配色は、明治時代のマッチに多く使われたデザインを踏襲したものです。色版が微妙にずれた感じもレトロな雰囲気です。


今朝、おしり展の様子を見にいってきました。
なんでも初日には行列ができたそうです。おしりファンの多さよ…。

かわいいおしり作品が満載です。ヒヨコやネコなど、動物のおしりが目立ちますが、中にはおすもうさんもいました。
様子を見に行っただけなのに、うっかりポストカードを買ってきてしまいました。これもおしりの魔力でしょうか。


マッチも好評だそうで、近いうちに追加納品いたします。

博物ふぇすてぃばる!

このブログをさぼっている間に、イベントに出たお店を始めたりといろんなことがありました。皆様おひさしぶりです。


さて、次に出展するイベントのお知らせです。
7月23・24日に九段下で行われるイベント『博物ふぇすてぃばる!』に、うみねこ博物堂と連名で参加いたします。明日だ!

写真はタコノマクラ型コースターを縫っているところ。
手前にあるのが本物のタコノマクラ(ウニの一種)の殻です。


kami-bagも量産します。今回出す柄は、カタゾウムシ&カタゾウカミキリ・ハエトリソウ・ミカドアゲハ・ツノゼミ3種・ミツバチの5種類です。
カタゾウムシ標本をうみねこ博物堂が持って行きますので、見比べてみてください。


新作がないのもどうかと思ったので、急遽ツノゼミ柄レターセットも作りました。

余談ですが、なぜツノゼミ柄かというと、昨日メレ子さんがツイッターで宣伝(うみねこ博物堂と博物ふぇすの)をしてくださったのがきっかけでした。
ツノゼミ柄、絵葉書はあるけど便箋はないよ!どうしよう→作るしかないね→できた! というのがここ24時間の概要です。

なお、私は東林間のお店に居ますので、博物ふぇすは夫が担当します。
昆虫標本をはじめ、へんなものをたくさん持っていきますのでお楽しみに!

粘菌生活

先日、出版社から一冊の本をいただきました。

粘菌生活のススメ: 奇妙で美しい謎の生きものを求めて

粘菌生活のススメ: 奇妙で美しい謎の生きものを求めて

粘菌の生態から楽しみ方まで記した本です。情報量が多いわりに文章がとても読みやすく、ちゃんと頭に入ってきます。
中身を撮影すると著作権的に問題があるので控えますが、写真がとてもきれい! 写真集としてもおすすめです。


さて、なぜ献本していただけたかというと、この中の1ページに、当店謹製の粘菌グッズが紹介されているからです。アクセサリー3点、コースター5種類を載せていただきました。

せっかく良い本も出版されたことですし、粘菌モチーフの作品は、これからもちょっとずつ作っていきたいと思っています。

レトロ

海福雑貨さんの依頼で、お買い上げ品を入れる紙袋に捺すスタンプを製作いたしました。
金・土・日のみ開業の『海福雑貨 分室』でお目見えする予定です。


小さい方のハンコ(印影2.5cm×3cm)はスポイト式目薬瓶です。
実際に海福雑貨さんで販売されている古物をもとに下絵を描きました。このタイプの瓶は自分でも所有しているのですが、引越しの時にしまったまま取り出せない状態に…。部屋は整頓しないといけませんね。


大きい方のハンコ(印影4cm×約7cm)は置時計。分室らしく、レトロでモダンな時計を描きました。文字ロゴの横には、女将のkannaさんのリクエストによりアネモネの花を配置。
左右対称のデザインだったので、今回は下絵をパソコンで作成しました。写真上側の図案がプリンタ出力したもの、下に捺したのが彫ったものの印影。ハンコにすると、輪郭はくっきりと、全体はかすれた良い雰囲気になります。
どちらがプリンタ出力か判らない? 頑張って彫りました。


おまけ。こちらは2014年に製作したスタンプです。両口式目薬瓶の柄。
海福雑貨さん(1階のほう)で使っていただいています。


明日は海福さんも2階の分室も開いておりますので、どうぞごゆっくりお買い物をお楽しみください。

雑な人間のためのチョコケーキ

「会社を辞めたから、良くも悪くも今年は義理チョコを貰えないね」と夫が言ったので、私が作ってあげました。
なお、大部分は私が食べます。


『普通のチョコ』を作るのはけっこう難易度が高い*1ので、お手軽なブラウニーを作りました。いちいち温度なんて測ってられるか!
ブラウニーは、ちょっとぐらい計量がいいかげんでも滅多に失敗しない優秀なレシピです。注意点があるとすれば、電子レンジでチョコを溶かすときに目を離さないことと、卵を一度に混ぜないことでしょうか。料理も工作も、意外なところに落とし穴がありますね。

小麦粉がほとんど入っていないので、「ほぼ焼きチョコ」とでも言うべきずっしり重たいケーキです。クルミカシューナッツとアーモンドとドライフルーツ入り。
おいしかったです。



参考にしたのは下記の動画。というよりこの動画が面白かったので衝動的に作りました。
こぼしてるこぼしてる!


音量注意。

*1:菓子作りをしない方には「溶かして固めるだけでしょ?」「カカオ豆から作るんじゃないんだ。怠慢?」と言われがちなチョコ作りですが、あの菓子は温度管理を1℃でも間違えると脂肪分が分離する非常に非情な製法でできています。うっかり手作りチョコを貰った方は、本気で恐縮しましょう。

ドールハウス

それは1月最後の日、『博物学者のおみやげ展』の搬出も無事に終わり、2月から始まるハコ豆さんの個展『冬のお散歩2』の搬入をのんびり眺めていたときのこと。
夫がとある作品に釘付けになりました。

ああ、これは…。
これは仕方ない、一目惚れというものですね。目が合っちゃったなら入手するしかありません。さすがに開催前に買うわけにいかないので、週末まで待ってからいそいそと購入しに行きました。

おばけのぬいぐるみだそうです。
もっふもふなので、カバーか何か掛けないと埃まみれになりそう。たまたまイケアで買ったアクリル容器(本当は昆虫の飼育容器にする予定でした)がちょうど良いサイズだったので、これを使うことにしました。
天井部分に空気穴が開いているので、屋根をつけて塞ぎます。

できました。

煉瓦っぽい煙突をつけたかったのですが、屋根の傾斜が大きすぎてバランスが悪そうだったので断念。かわりにストローを切って煙突にしました。
屋根が反ったせいか傾いでしまったので、あとで直します。

煙突の先っぽは紙製です。些細なところにこだわりました。

折をみて手直ししようと思います。瓦を張るとか小鳥を乗せるとか。

『博物学者のおみやげ展』終了しました

うみねこ博物堂×ひよこまめ雑貨店『博物学者のおみやげ展』、昨日1/31をもちまして無事に終了いたしました。
お越しくださった皆様、本当にありがとうございます。

海福雑貨さんのある相模原市に引っ越したことで、こまめに納品したり様子を見にいったりすることができ、お客様とお話しできる機会も増え、楽しい1カ月でした。
後半に投入したレターセットもご好評いただけたようで嬉しい限りです。
うみねこ博物堂』のほうも、変わった商品を試験的に販売することができて勉強になりました。春に実店舗を開業するのが楽しみです。


さて、お礼の文章だけで一記事にするのも何なので、什器に使ったトランクの話でも。
昨年末の骨董市で購入したこのトランク、65cm×35cm×19cmと、かなりの大容量です。内張りの布がちょっと好みでないし、あちこち擦り切れていたので手直ししました。
こちらが直す前。ワオ、写真がブレてる!(すみません…)


所有者の名前とともに購入日と思しき日付が書いてありますのですが、よく読めません。「昭和拾弐年十二月廿一日」…でしょうか?


布を完全にはがすのも躊躇われるので、なるべく温存することにしました。
フタ内側のポケットを外してから、厚紙を貼った布をはめこみます。遣ううちにはがれてくる可能性もありますが、それはその時に改めて直します。


外側も、革が破れてめくれ上がった部分はボンドで貼り、毛羽立ちは革細工用の仕上げ剤(トコクリア)で抑えました。最後に靴用の汚れ落としとクリームで全体を磨いて完成。
新品のように…とはいきませんが、素人ができる範囲のことはしたと思います。
これからも『うみねこ博物堂』の什器として活躍してもらう予定です。


実は今日、『うみねこ博物堂』の店舗予定物件を見に行ってきました。
まだ本契約はしていませんが、よほどのことがない限り、ここで開業できそうです。
準備の様子なども、そのうちブログで紹介できたらいいなと思っています。